クレーム・ブリュレは、フランス語で「焦がしたクリーム」という意味を持つ、カスタードベースの滑らかなデザートです。表面のカリッとしたカラメルと、とろけるようなクリームのコントラストが魅力的で、一度食べたらやみつきになる美味しさです。今回は、家庭でも再現できる本格的なクレーム・ブリュレの作り方をご紹介します。
材料(4人分)
- 卵黄:4個
- グラニュー糖:50g
- 生クリーム(動物性・脂肪分35%程度):400ml
- バニラビーンズ:1/2本(またはバニラエッセンス数滴)
- グラニュー糖(表面用):適量
※バニラビーンズが手に入らない場合は、バニラペーストやバニラエッセンスで代用可能です。
作り方
- 下準備
オーブンを150℃に予熱しておきます。湯せん焼き用に熱湯を用意します。耐熱容器(ラムカン)も準備しておきましょう。 - バニラの香りを抽出する
小鍋に生クリームを入れ、縦に割って中の種を取り出したバニラビーンズとサヤごと加えます。弱火で温め、ふつふつしてきたら火を止めて5分ほど置き、香りを移します。サヤは取り除いておきます。 - 卵黄と砂糖を混ぜる
ボウルに卵黄とグラニュー糖を入れ、白っぽくなるまでよく混ぜます。泡立てすぎないように、優しく混ぜ合わせましょう。 - 生クリームを加える
温めた生クリームを少しずつ卵黄のボウルに加え、手早く混ぜます。熱すぎると卵が固まってしまうため、40~50℃程度に冷ましてから加えるのがポイントです。 - こす
茶こしやシノワなどでこして滑らかにし、気泡を取り除きます。表面の泡はスプーンで取り除くか、バーナーで軽く炙っても良いです。 - 湯せん焼き
耐熱容器に流し入れ、深めのバットに並べてお湯を注ぎ、150℃のオーブンで約40分~50分焼きます。焼き上がりの目安は、中央がわずかに揺れる程度です。 - 冷やす
粗熱が取れたら冷蔵庫で2時間以上しっかり冷やします。一晩寝かせると、よりなめらかな食感になります。 - カラメル仕上げ
食べる直前に表面にグラニュー糖を薄くまんべんなく振り、バーナーで焦がします。全体が均一に焦げるように、距離を調整しながら火を当ててください。パリッとしたキャラメリゼが完成したら出来上がりです。
美味しく仕上げるポイント
- 生クリームは動物性を使うと、よりコクが出て滑らかになります。
- バーナーがない場合は、オーブンの上火(グリル機能)で代用も可能ですが、焦げすぎに注意しましょう。
- 砂糖はグラニュー糖が基本ですが、きび糖やカソナードを使うと香ばしさが増します。
クレーム・ブリュレは見た目が美しく、特別感のあるデザートですが、意外とシンプルな材料と工程で作れます。バニラの香りと濃厚なクリーム、そしてパリッとしたキャラメルの食感は、まさに贅沢そのもの。おもてなしや特別な日のデザートにもぴったりです。ぜひ、おうち時間にチャレンジしてみてください。
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