シンプルながら奥深い味わいが楽しめる、パウンドケーキ。バター、砂糖、卵、小麦粉を同量ずつ使うことから「パウンド(重さ)」と名付けられた、イギリス生まれの焼き菓子です。
今回は、その基本のパウンドケーキにレモンを加えて、爽やかな香りと酸味が楽しめる「レモンパウンドケーキ」のレシピをご紹介します。レモンのさっぱりとした風味は、バターのコクと絶妙にマッチし、甘すぎず食べやすい仕上がりに。おやつや朝食、ちょっとした手土産にもぴったりです。
初心者の方でも作りやすいよう、工程ごとに詳しく解説していますので、ぜひ気軽に挑戦してみてください。
材料(18cmパウンド型1本分)
- 無塩バター:100g
- 砂糖:100g
- 卵(Mサイズ):2個
- 薄力粉:100g
- ベーキングパウダー:小さじ1(約4g)
- レモンの皮(すりおろし):1個分
- レモン果汁:大さじ1〜2
- バニラエッセンス(お好みで):少々
※レモンはできれば国産のノーワックスを使うと安心です。皮を使う場合は、よく洗って表面の汚れや農薬を落としましょう。
下準備
- バターと卵は冷蔵庫から出して常温に戻しておきます。冷たいままだと分離しやすく、きれいに膨らまない原因になります。
- レモンは皮をすりおろし、果汁をしぼっておきます。果汁は種を取り除いておきましょう。
- オーブンを170℃に予熱しておきます。
- 型にはクッキングシートを敷いておくと、焼き上がりの取り出しがスムーズです。
作り方
- バターをクリーム状にする
ボウルにバターを入れ、泡立て器で白っぽくなるまでよく練ります。空気を含ませるように混ぜることで、ふんわりとした焼き上がりになります。 - 砂糖を加える
砂糖を2〜3回に分けて加え、その都度しっかり混ぜてください。バターと砂糖がよくなじむことで、きめ細やかな生地になります。 - 卵を少しずつ加える
溶き卵を少しずつ加えながら混ぜます。一気に入れると分離しやすいので注意しましょう。もし分離しそうなときは、少量の薄力粉を加えると戻りやすくなります。 - レモンの皮と果汁を加える
レモンの皮と果汁を加え、さっと混ぜて香りを引き立てます。この時点で生地に爽やかな風味が広がります。 - 粉類を加える
薄力粉とベーキングパウダーをふるい入れ、ゴムベラでさっくりと混ぜ合わせます。混ぜすぎるとグルテンが出て固くなるので、「切るように」混ぜましょう。 - 型に流し入れる
生地をパウンド型に流し入れ、表面を平らにならします。中央に浅い切れ込みを入れると、焼いたときにきれいに割れます。 - 焼成する
170℃に予熱したオーブンで約40〜50分焼きます。途中、焦げそうならアルミホイルをかぶせて調整してください。焼き上がりの目安は、竹串を刺して何もついてこない状態です。 - 冷ます
焼き上がったら型から外し、ケーキクーラーや網の上で冷まします。完全に冷めてからラップで包み、一晩置くとよりしっとりとした食感になります。
アレンジ:レモンアイシングで爽やかさアップ
よりレモン感を楽しみたい方には、仕上げに「レモンアイシング」をかけるのがおすすめです。粉砂糖50gにレモン汁大さじ1を加えてよく混ぜ、冷めたケーキの表面にかけてください。シャリッとした食感と甘酸っぱい味わいが絶妙で、見た目にも華やかになります。
おいしく作るコツまとめ
- 材料はすべて常温に戻しておく。
- 卵を加えるときは少しずつ。分離を防ぎましょう。
- 粉類はさっくりと混ぜ、練らない。
- 焼き上がったらすぐにラップせず、しっかり冷ましてから保存する。
レモンの香りがふわっと広がる、爽やかなパウンドケーキ。冷蔵庫で冷やしても美味しく、夏場にもぴったりです。お気に入りの紅茶やコーヒーと一緒に、手作りの焼き菓子でほっとひと息ついてみてはいかがでしょうか。
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